妊娠・出産の軌跡

周産期前後、女性にはとても大きな負担がかかります。単純に思いついたものだけでも以下のようなものが列挙されます。

上記に対する正しい認知やサポートは、まだまだ薄いのが日本の現状です。

妊娠することは奇跡の連続です。

実は、女性の体に生命が宿ることの準備は、妊娠するお母さんが生まれる前、お腹にいる頃からすでに始まっています。信じられないかもしれませんが、出産するお母さんが胎児の時(16週まで)に、今妊娠している赤ちゃんの一部がすでに作られています。

長い年月をかけて出産に至るまでの経過では、様々な大きな困難があります。
また、妊娠の継続と赤ちゃんを成長させるため一時的に変化していた子宮などの臓器やホルモンバランスは、出産が終わると元の状態に戻っていきます。その期間を産褥期と言い、産後6~8週間を指します。

妊娠前・妊娠初期のからだ作り

STEP.01 栄養をしっかり摂る

良質なタンパク質、できれば加熱処理されていないものが良いです。脂質や葉酸、鉄分もしっかり摂るようにしてください。

-参考文献-

厚生労働省「妊産婦のための食事バランスガイド」

STEP.02 からだを使いすぎない

仕事とプライベートでの活動量が高すぎると身体 は疲労します。血中タンパクの数値やヘモグロビ ンの数値が低下することがありますので、過度な 活動や運動は控えてください。

-参考文献-

理学療法士が行なった運動負荷への耐久性に関する論文

STEP.03 血流を良くする

筋血流でなく内臓血流を増やしてください。姿勢改善、呼吸法、入浴法、睡眠法、により筋緊張を低下させます。

安定期に入るまでの女性の体は、ストレスに対する調整能力が低下しています。

ご存知のように、妊娠前後はトキソプラズマ、風疹等の感染症にも留意しなければなりませんが、1、2、3に留意することにより、身体内のバイタル(脈拍・血中酸素濃度・血圧・呼吸)などが安定し、結果として、ホメオスタシス(内部恒常性の維持)が保たれ、健康でいることができます。

妊娠前のからだ作り・妊娠初期の不安定期には、ご自身以外でのメンテナンスが必要ですが、一人一人にあったメンテナンス方法があるのです。

妊娠中期〜産後のからだ作りとは

STEP.01 筋力低下に留意する
ヨガや過度な有酸素運動は危険な為中止してください。
日常での姿勢改善やピラティスなどを適切に行ってください。
一週間の運動量は23Ex〜30Exで行ってください。
-参考文献-

※活動量には家事・仕事動作も含まれますので、 詳しくは弊社職員にアドバイスを受けてください

STEP.02 関節のアライメントを整える

安易な骨盤調整は危険です。国家資格者が正しくスクリーニングし、医学的な介入が可能な施設を選んでください。特に、出産前〜産後は、リラキシン・エストロゲン の関係で、関節はとてもデリケートになります。

-参考文献-

南九州看護研究誌 VO12

STEP.03 適切な医科への検診と環境設定

産前産後には糖尿病や貧血のリスクが上がります。出産院を決定する際は、無痛分娩の症例数や骨盤位胎児の際の外回転術が可能か。産後、精神的に不安定になることを想定して家族のサポートを得られるコミュニケーションが早いうちから必要です。

-参考文献-

厚生労働省が記載した無痛分娩施設資料

出産と産後は女性にとって人生で一番大変でありながら幸せに満ちた時間です。幸せに満ちた時間にするためには、お母さん自身の力だけでは困難なことが多いのが事実です。

メディカルジャパンでのサポート

メディカルジャパン職員は、からだのケアだけでなく豊富な臨床数から様々なアドバイスを行なっております。メディカルジャパンでは、カウンセリングによる原因の紐付けを、重要視しています。その際に使用するのがICFです。治療プログラムの選択や目標設定やホームケアの作成に適しています。

妊娠前・妊娠初期の方へのプログラム

その他オーダーメイドプログラムという、鍼灸・整骨・整体・マッサージを組み合わせて、体のバランスを調整するプログラムがあります。一人ひとりに合ったプログラムを行うことで、生殖器医療のサポート、着床後の不安定症状の予防、胎児の安定に つながります。一番辛い時期にお母さんが笑顔で居られることがお腹の赤ちゃんにとって何より大切です。

妊娠中期・妊娠後期・産後の方へのプログラム

メディカルジャパンでは女性のからだを応援する数多くのプログラムが存在します。確かな情報をもとに、体調を整えることが大切です。健康は未来へと生きてゆく、輝く暮らしそのものです。将来の家族の幸せをまでを考えサポートしております。