眼精疲労は、現代社会で非常に増加している健康問題の一つです。長時間のデジタルデバイスの使用や仕事、勉強など、目を酷使する日常生活が原因で、多くの人が眼精疲労に悩んでおり、併発して肩こりや頭痛など、日常生活に支障が出るほどの症状に悩まされる方もいらっしゃいます。 本コラムでは、眼精疲労の仕組み、悪化するとどうなるか、そして症状が悪化する前に行えるツボ指圧について詳しく説明します! 記事内容 1.眼精疲労とは 2.眼精疲労が悪化するとどうなるの? 3.悪化する前にやってほしいツボ指圧 4.当院でできるサポート 5.まとめ 1.眼精疲労とは 眼精疲労は、目の疲れや不快感を指し、主に以下のような症状が現れます。 ○目のかすみ ○まぶたの痙攣 ○目の充血・かゆみ ○頭痛 ○頭重感 ○首・肩こり -眼精疲労はなぜ起こる?- 眼精疲労は、主に長時間の視覚活動や目の使い過ぎに関連した症状です。以下に、眼精疲労がなぜ起こるのかに関する主要な要因をいくつか説明します。 ①長時間の画面作業 コンピューター、スマートフォン、タブレットなどのデジタルデバイスを長時間使用することで、画面を見続けるために目の筋肉を継続的に緊張させることがあります。これが眼精疲労の原因となります。 ②ブルーライトの影響 デジタルデバイスから放射されるブルーライトは、目にダメージを与える可能性があります。長時間ブルーライトにさらされることは、目の疲労を増加させることがあります。 ③近視と乱視 近視や乱視のような視力の問題がある場合、焦点を合わせるために目の筋肉が過剰に働く必要があり、それが眼精疲労を引き起こす要因になることがあります。 ④不適切な照明 暗すぎる環境や眩しい照明の下で作業することは、目への負担を増加させる可能性があります。 ⑤不適切な作業環境 作業台やモニターの高さ、姿勢の悪さなど、作業環境が不適切な場合、首や肩の緊張が増加し、眼精疲労を引き起こすことがあります。 ⑥適切な休憩が取れない 長時間の作業中に適切な休憩を取らず、目を休める機会がない場合、眼精疲労が悪化することがあります。 ⑦ストレス ストレスは身体全体に影響を与えることがあり、眼精疲労の原因となることがあります。ストレスが高まると、目の周りの筋肉が緊張しやすくなります。 これらの要因が組み合わさることで、眼精疲労が発生しやすくなります。適切な視覚習慣、休憩、照明、姿勢の注意を払うことで、眼精疲労のリスクを減少させることができます。 2.眼精疲労が悪化するとどうなるの? 眼精疲労が悪化すると、さまざまな症状や健康への影響が増加する可能性があります。以下は、眼精疲労が悪化した場合の一般的な症状や影響です。 ー視力の低下ー 眼精疲労が悪化すると、視力が一時的に低下することがあります。文字や物体がぼやけたり、二重に見えたりすることがあります。 ー頭痛ー 頭痛は眼精疲労の一般的な症状であり、悪化すると頭痛が頻繁に起こり、激しいものになることがあります。これは眼の筋肉と頭部の緊張に関連しています。 ードライアイ症候群ー 眼精疲労が進行すると、目の表面が過度に乾燥し、ドライアイ症候群が発症する可能性があります。これは目の炎症や不快感を引き起こします。 ー複視ー 眼球の調節がうまくいかなくなり、物体が二重に見えることがあります。特に近くの物体を見る際に顕著です。 ー眼瞼痙攣ー まぶたの痙攣(まばたき)が続くことがあります。これは目の筋肉の緊張に関連しています。 ー睡眠障害ー 眼精疲労が重度になると、夜間の睡眠に影響を与え、不眠症や浅い睡眠につながることがあります。 ー精神的なストレスー 長期間にわたり眼精疲労が続くと、日常生活におけるストレスを増加させ、心理的な不快感やイライラを引き起こすことがあります。 これらの症状や影響は、眼精疲労が放置されたり適切な対策が取られなかったりすると悪化する可能性があります。眼精疲労の症状が持続する場合、専門家の診断と適切な治療が重要です。また、予防策として、定期的な休憩、適切な照明、適切な眼鏡やコンタクトレンズの使用、視力検査などが役立つ場合があります。 3.悪化する前にやってほしいツボ指圧 ーツボ指圧って効果あるの?ー ツボ指圧は、体の特定のツボに圧力を加えることで、さまざまな効果が期待される伝統的な治療法です。ツボ指圧の効果は個人によって異なる場合がありますが、大きく二つの効果があると言えます。 ・血管拡張 ツボに圧力を加えることで、その周囲の組織に圧力がかかり、血管が一時的に拡張することがあります。これにより、血液がより効率的に流れ、組織に酸素や栄養素を供給しやすくなります。 ・筋肉の緊張緩和 ツボ指圧によって筋肉の緊張やこりが和らぐことがあります。緊張した筋肉は血管を圧迫し、血液の流れを妨げることがあるため、筋肉の緊張がほぐれることで血流が改善します。 これらの要因が組み合わさり、ツボ指圧によって血流が良くなるとされています。ただし、正確なツボの位置と適切な圧力を知ることが重要であり、専門的な指導やプロの施術や指導を受けることがおすすめです。また、個々の体調や症状に合わせたアプローチが必要です。 眼精疲労が進行する前に、自宅でできるツボ指圧を試してみましょう! 今回は当院の臨床家による動画をご紹介♫ ①太陽のツボ このツボは目の周りに位置し、眼精疲労や目の不快感を緩和するのに役立つとされています。 具体的には、「太陽のツボ」は眉尻(眉毛のいちばん外側)と目尻(目のいちばん外側)を結んだ線の真ん中から少し外側に寄ったところにある、こめかみのくぼみにあるツボ。このツボを刺激することで、目の疲れやストレスが軽減され、リラックス感が得られることがあります。 太陽のツボは、指の腹を使って適度な圧力をかけることで刺激できます。 ②風池のツボ 目眩や眼精疲労、頭痛改善に効果があるとされるこのツボは、後頭部の下髪の生え際、うなじの部分のくぼみにあります。 同じく指の腹を使って刺激します。 4.当院でできるサポート 眼精疲労が悪化し、症状が続く場合、専門の鍼灸院や整骨院でのサポートが役立つことがあります。 当院では、眼精疲労に特化した施術を提供しており、症状の緩和や再発予防に効果的なアプローチを提供しています。 眼精疲労は、肩〜頭での血流障害によって起こることが多く、眼精疲労以外に肩こりや頭痛などの症状がある場合はどこが要因となっているのかを見極める必要があります。またその症状の発端となる姿勢や動作、デジタル機器の使用時間など調整していく必要もあります。 これらを想定して、当院では姿勢バランス診断や筋肉の状態を見る2Dエコーなど、専門家が見極め、その方にあった治療プログラム提案して、状態を解剖学的に一人一人に寄り添うて説明します。 指圧やストレッチで改善しない場合は、重症化する前に受診しましょう。 お気軽にご相談ください。 ↓詳しくはこちら↓ 眼精疲労回復プログラム 5.まとめ 眼精疲労は現代社会の健康問題の一つであり、悪化するとさまざまな不快な症状を引き起こすことがあります。しかし、ツボ指圧などの自宅でのケアや専門家のサポートを受けることで、症状を軽減し、健康な目を維持できます。眼精疲労に悩む方やその予防に興味がある方は、ぜひ専門家のアドバイスを受けることを検討してみてください。あなたの目の健康を守りましょう。