ムチウチ(頚椎捻挫・頸部損傷)とは?

ムチウチ症(頸椎捻挫・頚部挫傷)でお困りの方へ。安心の国家資格者による施術にてムチウチをしっかり改善致します。

ムチウチ症とは、追突、衝突などの交通事故、または急停車などによって首が鞭のようにしなるような、急激な外力により、頸部組織の損傷が起こることを言います。

頭部・頸部に直接の外力が加わることなく、体幹に加わった衝撃力によって、頭を支えている頸椎に過伸展・過屈曲が強制されたために起こる障害で、X線撮影上、脱臼や骨折が明らかではないものとされています。

症状の特徴により

  • ①頸椎捻挫型
  • ②神経根症状型
  • ③バレー・リュー症状型
  • ④脊髄症状型
  • ⑤脳脊髄液減少症に分類されます。

①頸椎捻挫型

頭痛、頸部痛、頸椎運動制限の3大症状にと止まるものです。

②神経根症状型

後部痛、頸部・背部・上腕~手指にわたる痛み、こり、痺れ、脱力や頸椎の運動痛など頸神経根症状が目立つものです。

③バレー・リュー症状型

頭痛、頭重感、めまい、耳鳴り、難聴、悪心、嘔吐、眼振、眼痛、霧視など自律神経症状の目立つものです。

④脊髄症状型

四肢不全麻痺、歩行障害、筋肉萎縮、膀胱直腸障害などが現れます。整形外科や整骨院で治療を行うのが一般的です。

⑤脳脊髄液減少症

起立性頭痛が典型的な症状です。その他にも、耳鳴り、聴覚障害視力低下などが伴う場合もあります。

原因

人間の頭部は、体重の約10%程度と言われています。体重が50㎏の人で約5㎏あり、500ml入りのペットボトル10本分を常に首で支えている状態なのです。 衝突事故などによる衝撃が、重量体重の約10%もある頭部を支える首にかかることで、大きなダメージが残ります。

また、症状はすぐに出ないことが多く、軽い事故だから大丈夫と病院に行かないで済ませると後々、症状が強くなりいつまでも苦しむことになります。

さらに、知らず知らずのうちに神経を損傷し、自律神経症状、ヘルニア、脊髄症状、脳脊髄液減少症など重症化する場合もあります。

・頸椎捻挫型

交通事故による「ムチウチ症」の約7~8割は、「頚椎捻挫」とされています。
自動車の衝突や追突により頸部が衝撃を受けることで、首の筋肉や靭帯、あるいは関節包(関節を包む組織)が損傷してしまうのが「頚椎捻挫」とされています。また、頚椎周りの筋肉を損傷した場合は、「頸部挫傷」と診断されることもあります。

・神経根症状型

「神経根障害」と呼ばれるムチウチ症は、神経がダメージを受けた場合に起こるものです。
首は7つの骨が積み重なってできています。この骨が交通事故などで衝撃をうけた際、それぞれが元の位置からずれてしまう事によって、骨の中を走っている神経が圧迫されたり、引き伸ばされたりすることにより、神経根症状が出ます。

・バレ・リュー症状型

「バレ・リュー症状型」は、症状としては神経根症状型に似ていますが、損傷を受けた神経が交感神経だった場合に起こります。痛みやコリといった症状の他にめまいや耳鳴り、食欲不振や倦怠感など、自律神経を介した様々な身体症状が起こります。

・脊髄症状型

脊髄とは、脳から連続する中枢神経で、脊椎の中の脊髄腔を通っています。脊髄が損傷すると身体の麻痺、知覚障害、歩行障害が起こることがあり、下肢に伸びている神経が損傷すると下肢の痺れや知覚異常が起こり、歩行障害につながります。膀胱や直腸の障害が起こり、排便・排尿に支障をきたす恐れもあります。後遺障害として残ってしまう可能性が高く、「ムチウチ症」の中でも最も深刻なケースです。

・脳脊髄液減少症

「脳脊髄液減少症」は、直接首の神経や軟体組織がダメージを追う症状ではありません。脳は外部からの衝撃を軽減させるために脳脊髄液と呼ばれる液体の中に浮いています。この脳脊髄液を包んでいる膜が交通事故などの強い衝撃で破れ、脳脊髄液が漏れてしまうことがあります。すると脳全体が沈んでしまい、さまざまな症状を引き起こします。

診断

ムチウチ症が交通事故を起点として起こることが多いため、MRIなどの画像診断は特に用いられることが多くなっています。また、神経学的な検査として、ジャクソンテスト・スパーリングテスト・腱反射検査などが行われます。

一般的治療法

受傷直後は、なるべく首を動かさず保存療法をとることが多いです。「ネックカラー」などの固定具を装着するケースもあります。

痛みが特に強い場合や、損傷が交感神経に及んでいるバレ・リュー症候群の場合などには、局所注射により症状を抑えることもあります。バレ・リュー症候群では「星状神経節ブロック」と呼ばれる神経ブロック注射が多々使用されます。

また、患部を温めて血行をよくすることにより、症状の改善を目指します。症状が落ち着いてきたら、頸部を動かして運動療法をしたり、頸部を引っ張る牽引などのリハビリを実施していきます。

メディカルジャパンにしかできない介入例

頸椎捻挫は後遺症の残りやすい疾患です。その為、適切な初期治療やリハビリを行う必要があります。
メディカルジャパンでは、地域高度医療機関との連携をとり、的確な評価に基づいて、国家資格を持った専門家による治療から後遺症予防のリハビリテーション、日常生活を不自由なく送るためのアドバイスまで、患者さん一人一人にあったサポートを全力で取り組んでいます。お悩みの方はぜひご相談下さい。

メディカルジャパン介入例

超音波療法
頚椎椎間板ヘルニア

ピンポイントで超音波を非温熱効果もしくは温熱効果のどちらかで照射します。

提携医療機関にてMRIを撮影。患部を把握することにより医療機治療の精度と効果を向上。
超音波→深部熱による動脈叢の血流増大。

Before After
ヘルニア突出
第3,4,5頚椎
±
第5頸椎のみ残存
後頭部 筋力低下 筋力正常

さらに高周波治療器・超音波治療器組合せ理学療法機器(アストロン)を使用し、高周波で筋肉の緊張の緩和し、痛みの伝達を抑制する効果を期待できます。

予防法やリハビリプログラム

不意の外力への予防は難しいものですが、早期の的確な治療を行うことで、ほぼ100%が治癒するといわれています。
発症後は、我慢や無理な動きをせず、速やかに治療にいらしてください。

来院された方の喜びの声

交通事故に遭い、それから、少し動かすだけでもひどい首の痛みが出るようになり、まともに動く事ができなくなりました。この状態では、仕事をするどころか、日常生活すらまともに送れないので、少しでも良くなればと、こちらに伺いました。初回の治療では細かく検査をしていただき、原因となっている筋肉や痛みの場所を突き止めてもらいました。その後の治療では、マッサージや鍼、痛んだ筋肉を修復しやすくする電気などをかけてもらい施術後はいくらか首を動かせるようになりました。強い衝撃により筋肉に相当なダメージが加わっているようで、治るまでには時間がかかるそうですが、まさか1度の治療で多少でも動かせるようになるとは思っていなかったので、しばらく気長に通い、直したいと思います。

参考文献

『臨床医学各論』(2008)医歯薬出版株式会