仮性近視

<背景・疫学>
真性の近視ではなく、目の調節による一時的な近視のことをいう。ただし、仮性近視でも目の緊張を取り除かないで放置していると、近視が進行する場合がある。

<原因>
焦点をあわすには、眼球の中のレンズ(水晶体)がふくらんだり伸びたりする。このレンズを動かすための筋肉が毛様体筋である。毛様体筋が収縮することで水晶体が厚みを変え焦点を合わすことができる。この毛様体筋の過度な収縮により調節しすぎる状態(調節緊張状態)になるのが仮性近視である。 緊張した状態を長く続けていると、仮性ではなく本当の近視になることがある。

<一般的治療法>
本来の近視であれば治療しても改善は難しいが、毛様体筋の過緊張で引き起こされた仮性近視であれば改善は可能となる。
治療は点眼剤の処方や、調節緊張緩和装置などの医療機が用いられる。
また、正しい姿勢でのV D T作業や遠くを見つめる、目を酷使しないなどの指導が行われる。